オーバーホール

オーバーホールとは

分解修理・分解掃除・OH

ムーブメントを部品単位まで分解して洗浄し再組み立てを行い、新しい油の注油により時計の精度を良い状態に保つ作業のことです。

機械式もクォーツも、時計の歯車には部品が潤滑に作動するよう油がさしてあります。油は年月と共に古くなり乾燥してくるため、時計の精度に狂いが生じたり摩擦によりパーツが磨り減ります。そこでムーブメントを小さい部品に分解して、1つ1つ汚れや古い油を洗い落とし、元の形に組み上げ、注油し、時間の調整を行うのです。

また不良部品があれば交換や修理をします。重力や気温に影響を受けてしまうほどの繊細な機械ですので、衝撃や磁気、湿気などに弱く、扱いによっては故障してしまいます。長年使っていると油切れや僅かな磨耗、ゼンマイ等に金属疲労が起きてきます。専門家による定期的なオーバーホールにより、時計の劣化を防いで寿命を長くすることが出来ます。

オーバーホールとは

機械式時計とは

機械式時計とはゼンマイ仕掛けで動く時計のことです。

現代の世の中にあるほとんどの時計は電池や電気で動きます。CASIOのG-SHOCKやデジタル表示の腕時計などがそうです。対して、ゼンマイを巻き上げ、歯車が回転し、電気やモーターを一切使わずに時間を刻むのが「機械式時計」と呼ばれるものです。

秒単位の正確さはクォーツに代表されるような電気式はほぼズレがありません。しかしゆるやかな時間の流れや精密で複雑なメカニズムを楽しむゆとりがある方には機械式時計が好まれています。数秒程度のズレ、誤差では量れない魅力と価値観が機械式時計にはあります。

手巻き時計と自動巻き時計

機械式腕時計には2種類のタイプがあります。ゼンマイをリューズで巻かなくてはいけない手巻きと、ローター(回転錘)が腕の振りによって回転しゼンマイを自動的に巻き上げる自動巻きです。自動巻きが主流ですが、手巻き式には細部まで伝統的なこだわりを持った高級腕時計が数多くあります。機械式腕時計のゼンマイは40時間程度、動き続けることが出来ます。自動巻きタイプは腕の振りなどで少しずつゼンマイが巻き上げられるので実際には40時間以上動き続けることになりますが、手巻き式の場合は1日に1度、ゼンマイを巻く必要があります。

手巻き時計と自動巻き時計

なぜオーバーホールが必要か

機械式腕時計は緻密な数多い部品で精緻な機構に手作業の調整が施されています。長年使っていると機械部分にさされている油が劣化したり乾いたり、また僅かな磨耗などで、ゼンマイ等に金属疲労が起きてきます。このため、数年に1度オーバーホールが必要になります。ムーブメントを細かい部品に完全に分解し、1つ1つ丁寧に洗浄して古い油や汚れを落とし、再び組み立て直し、注油し、時間の調整を行うのです。

なぜオーバーホールが必要か

北谷時計店のオーバーホールについて

1級時計修理技能士の資格を持った職人が修理します

1級時計修理技能士の資格を持った職人が
オーバーホールします

「時計修理技能士」は3級から1級まである国家資格の一つです。取得が非常に難しい資格で1級の有資格者は日本でもそれほど多くはありません。北谷時計店は時計を愛用するお客様の時計をお預かりし、しっかりとしたメンテナンスを行うために、1級時計修理技能士の資格を持ち、かつ経験の多い職人が一つ一つ丁寧にオーバーホールいたします。

オーバーホールの時期の目安

基本的には3~4年おきにオーバーホールするのが理想です。頻繁にオーバーホールするのは精度が狂ったりするなど、かえって機械式腕時計にはよくない場合もあります。
時間が遅れはじめるようになるとオイル切れの可能性があります。

【新規購入時】3~4年後

【1度目のオーバーホール以降】3年毎

オーバーホールの料金

シンプルな3針時計であれば、1万円~でお受けいたします。ブランドや時計のタイプにより料金が変わりますので、詳しくは料金表のページをご覧ください。壊れた部品があれば交換部品代も追加でかかります。クロノグラフなどの複雑時計の場合、3.5万円~でお受けいたします。